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僕らのミライへ逆回転 映画レビュー

今日、渋谷シネマライズでミシェル・ゴンドリー監督・脚本の

『僕らのミライへ逆回転』(原題 Be Kind Rewind)

を見てきました。
結論から言うと、

最高に笑えるけど、しっかりと一本筋が通っている傑作コメディ映画でした!

近々映画を見る予定がある方はぜひぜひこの作品を見に行っていただきたい!

もともと私がこの作品に興味を持ったきっかけは、
監督・脚本がミシェル・ゴンドリーだった、という点によってです。
ミシェル・ゴンドリー監督の代表作といえば、
『ヒューマン・ネイチュア』(2001)、『エターナル・サンシャイン』(2004)、『恋愛睡眠のすすめ』(2006)
などがあります。
このうちで、私が実際に見たのはエターナル・サンシャインだけなのですが、この作品は話の軸になるアイディアの面白さと、斬新な映像の使い方が印象的だったのを覚えています。
また、彼は非常に優れたミュージックビデオ監督でもあります。
私がこの監督に注目する理由はむしろこの理由によるところが大きいです。
Chemical Brothers,Bjork,Daft Punk,Radiohead等、様々なアーティストのビデオクリップを手がけているのですが、そのうち私が実際に目にしたのは、
Chemical Brothers 『Star Guitar』

Radiohead 『Knives Out』

の二作品です。
『Star Guitar』はシンプルな構成とアイディアながら、曲の持つトリップ感が上手く映像とリンクした佳作。
そして、『Knives Out』、どこかかわいらしい印象の映像で最強にグロテスクなブラックユーモアが展開されます。このドリーミィでありながら、まるでその夢に囚われながら錐揉み回転で深い深い闇の底まで落ちていくようなイメージは、この『Knives Out』の世界をそのまま映像化したかのような素晴らしいもので、映像と音楽、それによって一つの完全な作品であるかのようです。
この二つの素晴らしい作品によってもまた、ミシェル・ゴンドリー監督への興味をそそられていました。

ところで、今回は今まで見た作品とは少し毛並みの違う、コメディ映画。
あらすじは以下のような感じ。

舞台はアメリカの田舎町。街の再開発計画によって取り壊し寸前のビデオ店に勤める青年が、店長の旅行中の店番を頼まれます。そこにトラブルメーカーの友人がやってきて、ひょんなこと(体が磁気を帯びてしまうというトンデモな理由!)からお店のビデオの中身を全て消してしまいます。仕方が無いので、自分たちで映画をリメイクしてごまかせ!ってなわけで作った映画がだんだんと人気になってきて‥‥。

といった話。『ゴーストバスターズ』や『2001年宇宙の旅』など、さまざまなハリウッド映画のチープな爆笑リメイク映像は必見!!
気になった方はまずは公式ホームページ僕らのミライへ逆回転をご覧になってください。


以下はネタばれ込みの感想。映画をまだ見てない方はご遠慮ください。

この作品の魅力はなんと言っても全編を通して発揮されたミシェル・ゴンドリー監督のさわやかで痛快なユーモアと暖かな映画への愛にあるでしょう。
数々の名作やハリウッド超大作のリメイク映像は、そのばかばかしい映像でまず単純に笑ってしまうユーモアに満ちていますが、この設定のすごさはそれだけにはとどまらないと思います。

様々な映画を自らの手でリメイクするという行為は、もちろんその映画について細部まで思えていることが必須条件であることからもわかるように、深い映画への愛を表すものといえます。
しかしながら、ハリウッド的『超大作』を『自らの手で』『チープに』リメイクし、それが人気を博するという構図は、映画のマスプロダクションに対するアンチテーゼとも取ることができるのです。
そしてそのアンチテーゼは、物語の後半から、大きな力(行政や役人)に対抗する小さな力(町の人々の団結)といった構図の中にメタファーとして組み込まれていきながら話は展開していきます。

そしてエンディングでは、映画の持つ最も原始的で根源的なありかた、
『自分たちが面白いと思ったものを形にして、それで自分も他の人も楽しむ』
という形の映画への愛を、優しい白黒の映像で伝えているのだと思います。


この作品を見終えて思ったことは、私が見たミシェル・ゴンドリーの作品には例外なく、この作品に見られたような、一歩引いた目線からのユーモアが発揮されていた、ということです。
というより、映像の撮り方それ自体が人々の行動をシニカルに見つめる目線からのものだったように思うのです。
ミュージッククリップなどの短い作品においてはその魅力を存分に発揮していたミシェル・ゴンドリー作品が、長編映画(エターナル・サンシャイン)においては、どこか物足りないように私に感じられた理由は、そこにあるように思います。
長編映画においてはどうしてもすっきりまとめるためには最後に感情移入のしやすいクライマックスを作ることが重要ですが、そのためには一歩引いた目線を捨てて、ぐっと物語の登場人物たちに近づかなければなりません。
その距離のとり方が中途半端だったために私には結末がいまいちだったように感じられたのではないかと、今では思います。
その点、この作品では登場人物たちの伝えるメッセージが、映画監督としてのミシェル・ゴンドリーの映画への愛に同調し、両者の視線は最後の最後でぐっと近づきます。
それによってこの映画は、コメディ映画にふさわしいすっきりとしたエンディングを迎えることができたのでしょう。


大きな優しい愛の詰まった、本当に最高の映画でした!!ありがとう!!
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