日々思うことを、気まぐれに書き記しております・・・。         また、旅行記も書いたりしています。どうぞお楽しみください。

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ベネチアの夕暮れ ヨーロッパ旅行記 ベネチア編最終回

長いことかかった旅行記のベネチア編も、今回で最終回です。
一日の時間の経過に沿った形で紹介してきたこの旅行記。当然、最後は夕暮れ~宵闇の風景となります。それでは、お楽しみください。

一枚目
CIMG1431.jpg

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼より望む夕日。
海に映った黄金の道と、夕日に照らされて輝くベネチアの町並み。これほどまでに美しい光景を私は今までに見たことがありません。
夕暮れ、時刻は6時。町中の教会の鐘が鳴り響きます。夕暮れの始まる少し前に教会の鐘楼に登った私たちが見たのは、昼間のベネチアの町の開放的な色彩が、鐘の音とともに次第に燃えるような茜色に染め上げられていく光景でした。

二枚目
CIMG1431.jpg

海に沈みゆく夕日。
やがて鐘は鳴り止み、私たちは教会を後にしました。そして、帰りのヴァポレットを待ちながら、ゆっくりとその輝きを失いながら沈み行く夕日を眺め続けていました。

三枚目、四枚目
CIMG1431.jpg

CIMG1431.jpg

そして、日は暮れる。
夢のような一日もこうして終わりの時間が近づいてきます。十数分前までの鮮やかな色彩は幻のごとく消えうせ、今はただ、ひっそりと宵闇を待つ町並みの姿が大運河の両側に広がります。
大運河を行くうちに、だんだんと明かりが灯され始めました。ベネチアの一日の最後に華がそえられます。

五枚目、六枚目
CIMG1431.jpg

CIMG1431.jpg

夢の終わり。
やがて、道を照らすランプも消え、ひっそりと夢のような一日は幕を下ろします。

時間も空間も越えて多くの人を惹きつけてやまない魅惑の町ベネチア。
私もこの町に、長いこと焦がれるような憧れを抱いていました。
そして、その期待を裏切るどころか、十分すぎるほどに答えてくれた町。
きっとこれからも、この町は私にとって憧れの町であり続けるでしょう。
一連の旅行記でこの素敵な町の魅力が少しでも伝えられたのなら幸いです。
もし、この町をあなたも訪れたのなら、あなたの感じたベネチアを、ぜひ私にも教えてください。


最後に、この旅行記をスライドショーにしてみました。
興味のある方はこちらからどうぞ。ダウンロードにはかなり時間がかかると思うので、気長に待ってみてください。
スライドショー
ちなみにBGMはSigur Rosの「Glosoli」
美しい音楽とともにお楽しみください。


もしくはニコニコ動画のアカウントをお持ちの方はこちらもどうぞ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm439023
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幸福な男


あるところに、一日の終わりに絵日記を書き続ける男がいました。
お金もなく、一人ぼっちで毎日過ごしていた彼の絵日記には暗い絵ばかり。
それでも、何年も描き続けた彼の絵は、深い色彩で緻密に描かれ、
彼に見える世界そのものを描き出しているかのようでした。

そんな彼にも幸運は訪れます。
ある日、町で出会った娘に恋をするのです。
一目彼女を見た瞬間に心底ほれ込んでしまった彼は、そのその日の絵日記にこう書き添えています。
「これほどに光り輝く光景を目にしたのは初めてだ。彼女こそこの世に神が使わせた天使に違いない!」
この日彼が描いた絵には彼がついぞ使ったことのなかった色、「白」が使われていました。
もともと繊細で美しい彼の絵に、ようやく光が差し込んだのでした。

次の日、彼はその絵を娘にプレゼントしました。
「まぁ、なんて美しい絵なの。この絵を私にくださるんですか?」
「そうです。だってこの絵のモデルはあなたなんですから!」

こうして毎日彼が美しい絵をプレゼントするごとに、二人の仲は深まっていき、やがて二人は結ばれることになります。
ともに貧しい二人でしたが、慎ましい結婚式を挙げました。
その日描いた絵の美しさは、今までのものから比べても群を抜いたものでした。
教会に木漏れ日のように差し込む幾筋もの光と闇のコントラスト、そして画面の中央に聖母のごとく柔らかな光を内から発する娘の姿。
彼の幸せそのものを描き出した傑作でした。

そして二人での生活が始まり、この絵は二人の新居に飾られることになります。
結婚をして、貧しい二人の生活はより一層厳しいものとなりました。
それでも、妻と二人の今の生活に、男は何より幸せを感じていました。
その証拠に、彼の描く絵は以前にも増して光に富んだ明るい色彩をしているのでした。

そんな幸せな日々が幾年も続きました。
そんなある日、男は妻に言いました。
「また白の絵の具がなくなってしまった。明日にでも買ってきてくれないか?」
貧しい二人の家庭にとって、絵の具一つも随分な贅沢です。
壁にかけてある絵を眺めながら妻はふと思いついて、こう言うのでした。
「あなたの絵は明るい印象なのに、ところどころ妙に暗いところが混じるわよね?」
「ああ、そうさ。僕にはそういう色に見えるんだ。」
「でも、そうすると明るい部分を書くのにたくさんの白い絵の具が必要でしょう?だから、今度から暗い部分はあまり濃く書かないで頂戴。」

最初は反発した男も妻に押し切られ、次の日は試しにあまり濃い色を使わずに書いてみることにしました。
出来上がった絵を見ると、やはり男にはどこか物足りないような気がしました。
しかしその絵を見て妻はこう言うのでした。
「あら、なんて素敵な絵!明るい色に満ちていて、幸せな気持ちになる絵だわ。」
そう言われて男はもう一度絵を眺めます。
すると確かに、昔の絵と比べて、更に壁にかけてある結婚式の絵に比べても、明るい色をしたこの絵が一番幸せそうに見えるのでした。

そうして次第に男は濃い色を使った絵を描くのを次第にやめていきました。
日に日に男の描く絵は明るくなっていき、男はこんな風に思うのでした。
「こうしてみてみると、僕はどんどん幸せになっている。なんて僕は幸福な男なんだ。」

それから更に数年たったある日、妻は流行りの病をこじらせて、あっけなくこの世を去りました。
男はその日の夜にも絵日記を書きます。
しかし、そこに妻の姿はありません。
あるのはただ真っ白に塗りつぶされたキャンパス。
そして、その絵を見て男は満足げに微笑むのでした。

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